何気なく芽吹き、知らぬまに咲き誇る―― そんな友情だって、きっとある。 ペットボトルロケットに込める想いが紡いだ、ひと夏の絆の物語。

落合祐輔×朝日川日和

あらすじ

受験勉強に勤しむ高校三年生の恵には、
性格も価値観も正反対な、
陸上部所属の美香という友達がいる。
ある夏の日、恵は美香に呼び出され、
ペットボトルロケットの競技会に出ようと誘われた。
その競技会は一年前の夏休み、
瑞輝というもう一人の友達が音頭を取り、
三人で出ようと約束し、
けれど結局、出場しないままの大会だった。
今年こそはふたりでがんばってロケットを作り、
出てみよう。
恵と美香はそう決意し、さっそく準備に動きだす。
その思いの裏には、恵と美香と瑞輝の三人が紡いだ、
一年前の思い出が関係していた――

キャラクター

広瀬 恵

大人しく真面目なインドア派の女の子。
テンションの起伏が少ない落ち着いた性格で、
正反対の美香には振り回されることもしばしば。
物事を堅く考えたり、何事も手順を正確に守ろうとするなど、
生真面目な面もある。美香や瑞輝と仲良くなる以前は、
他人との距離感を計るのが苦手で孤立しがちだった。

「やってみよう、ロケット作り。わたし達の忘れられない思い出にしよう」

新田 瑞輝

自分の夢をしっかり持ち、
そのためになにをすればいいのかが
ちゃんと見えている、
高校生とは思えないほど
しっかりした大人の女性で、
恵と美香の共通の友人。
星座や宇宙の知識について語り始めると饒舌。
宇宙オタクという、普段の大人びた
雰囲気からは想像できないギャップを見せる。

「そう。ペットボトルロケット。私達で作って飛ばそうよ」

庄野 美香

陸上部所属の明朗快活な女の子。
猪突猛進という言葉がよく似合うぐらい行動的で、
一所に落ち着くことが苦手。
体を動かしていないと落ち着かない。
根っからの素直な性格で、
思ったこと感じたことのままな言動を繰り返す。
意図せず他人を傷つけてしまったり、
迷惑をかけてしまうこともあるのが玉に瑕。

「恵には設計図作成という重大な任務をやり遂げてもらったんだもん。次こそあたしが全力を出さなきゃ、チームじゃないじゃん」